【知らないと損】トク社保で保険料を賢く節約!仕組み・デメリットを専門家が徹底解説

フリーランスや個人事業主の方で、毎月の国民健康保険料の高さに悩んでいませんか?
そんな中、社会保険料を賢く節約できると話題の「トク社保」について、
仕組みは?怪しくない?
といった疑問や不安をお持ちの方も多いでしょう。

この記事では、トク社保で保険料が安くなる仕組みから、メリット、そして加入前に必ず知るべきデメリットやリスクまで、専門家が網羅的に解説します。

結論として、トク社保は一般社団法人の理事に就任し役員報酬を調整することで、協会けんぽと厚生年金に加入し保険料負担を軽減する合法的な選択肢です。
しかし、将来の年金額への影響やマイクロ法人設立との比較など、慎重に検討すべき点も存在します。

本記事を最後まで読めば、あなたがトク社保を利用すべきか、ご自身の状況に最適な選択は何かを明確に判断できるようになります。

トク社保とは?社会保険料を節約できる新しい選択肢

「トク社保」とは、主にフリーランスや個人事業主、一人社長といった方が、国民健康保険から企業の社会保険(協会けんぽ)に切り替えることで、月々の社会保険料の負担を軽減することを目的としたサービスの総称です。

所得が増えるほど高額になりがちな国民健康保険料に悩む方々にとって、合法的な枠組みの中で保険料を最適化できる新しい選択肢として注目されています。

これまで個人事業主は国民健康保険と国民年金への加入が一般的でしたが、トク社保を利用することで、会社員と同様に「健康保険」と「厚生年金」に加入することが可能になります。
これにより、保険料の節約だけでなく、保障内容の充実といったメリットも期待できます。

トク社保の基本的な仕組みをわかりやすく解説

トク社保の仕組みは、一見複雑に思えるかもしれませんが、基本的な構造はシンプルです。
その核心は、一般社団法人の「社員(役員)」になるという点にあります。

具体的には、利用者はトク社保の運営元である一般社団法人に加入し、その法人の役員として登記されます。
そして、その法人から業務委託を受け、対価として「役員報酬」を受け取るという形式をとります。

日本の法律では、法人は社会保険への加入が義務付けられているため、あなたはその法人の役員として、健康保険(協会けんぽ)と厚生年金保険に加入することになるのです。

つまり、個人事業主としての立場は維持しつつ、形式上は法人の役員にもなることで、会社員と同じ社会保険に加入できる、というのがトク社保の基本的なスキームです。

なぜトク社保で社会保険料が安くなるのか

トク社保で社会保険料が安くなる最大の理由は、保険料の計算基準の違いにあります。国民健康保険料と社会保険料(健康保険・厚生年金)では、保険料を算出する元となる「所得」の考え方が根本的に異なります。

国民健康保険料は、前年の事業所得や給与所得など、すべての所得を合算した「総所得金額」を基に計算されます。
そのため、事業が好調で所得が増えれば増えるほど、保険料も青天井で高くなっていきます。

一方、トク社保で加入する社会保険料は、法人から受け取る「標準報酬月額」という決められた給与ランクに基づいて計算されます。

トク社保では、この役員報酬を社会保険料が安くなるよう意図的に低く設定します。

事業全体の売上や所得がどれだけ高くても、保険料の計算対象となるのは、この低く設定された役員報酬だけです。
この仕組みにより、所得が高い人ほど、国民健康保険を支払い続けるよりも社会保険料の総額を大幅に抑えることが可能になるのです。

保険の種類保険料の計算基礎特徴
国民健康保険前年の総所得金額所得が増えると保険料も高くなる(上限あり)。自治体によって保険料率が異なる。
社会保険(トク社保)標準報酬月額(法人から受け取る役員報酬)事業所得全体ではなく、設定した役員報酬額のみで保険料が決定される。

トク社保は怪しい?合法性と信頼性について

「保険料が安くなる」と聞くと、「何か裏があるのでは?」「違法ではないのか?」と不安に感じる方も少なくないでしょう。

結論から言うと、トク社保のスキーム自体は、現行の法律に則って設計されており、違法ではありません。

法人の役員が社会保険に加入することは、法律で定められた正当な権利であり義務です。

トク社保は、一般社団法人を設立し、その役員として社会保険に加入するという形式をとっており、年金事務所などへの手続きも正規の方法で行われます。
この仕組み自体が直ちに問題視されることはありません。

ただし、信頼性を見極める上では、どの運営事業者が提供するサービスを利用するかが重要になります。

実績が豊富で、社会保険労務士や税理士などの専門家が監修している運営元を選ぶことが、安心してサービスを利用するための鍵となります。

サービスを利用する前には、無料相談などを活用し、仕組みやリスクについて十分に説明を受け、納得した上で判断することが賢明です。

トク社保に加入する5つのメリット

フリーランスや個人事業主が国民健康保険から「トク社保」に切り替えることで、具体的にどのようなメリットを享受できるのでしょうか。

ここでは、金銭的な負担軽減から手厚い保障、将来の安心まで、トク社保が提供する5つの大きなメリットを詳しく解説します。

メリット1 国民健康保険料より負担が軽くなる

多くのフリーランスにとって最大のメリットは、国民健康保険料に比べて年間の保険料負担を大幅に軽減できる可能性があることです。国民健康保険料は前年の所得に応じて算出される「所得割」と、加入者全員が均等に負担する「均等割」で構成されています。そのため、所得が高くなるほど保険料も青天井で増加し、上限額に達することも少なくありません。

一方、トク社保で加入する協会けんぽの健康保険料は「標準報酬月額」という基準で決まります。これは給与(役員報酬)を一定の等級に区分したもので、事業の所得が直接的に保険料に反映されるわけではありません

適切な役員報酬設定を行うことで、高い所得を得ている方でも社会保険料の負担を最適化することが可能です。

例えば、所得が高いフリーランスの場合、以下のようなシミュレーションが考えられます。

課税所得金額国民健康保険料(年間)の目安トク社保利用時の社会保険料(年間)の目安
500万円約70万円約36万円
800万円約100万円約36万円
1,000万円約104万円(上限)約36万円

※上記は東京都の保険料率を参考にした概算値であり、お住まいの自治体や家族構成、年齢、役員報酬設定によって金額は大きく異なります。あくまで参考としてご覧ください。

メリット2 扶養家族が増えても保険料は変わらない

ご家族がいる方にとって、非常に大きなメリットとなるのが「扶養」の考え方です。

国民健康保険には「扶養」という概念がなく、加入する家族の人数に応じて保険料(均等割)が増加します。

配偶者やお子さんがいる場合、その人数分の負担が上乗せされる仕組みです。

しかし、トク社保で加入する社会保険(協会けんぽ)では、被保険者(本人)に扶養されている家族の分の追加保険料は一切かかりません

一定の収入要件などを満たせば、配偶者、子ども、両親などを扶養に入れることができ、保険料は被保険者本人の標準報酬月額のみで決まります。

家族が何人増えても健康保険料は変わらないため、特に扶養家族が多い方ほど、その恩恵は絶大です。

メリット3 協会けんぽの手厚い保障が受けられる

トク社保に加入すると、全国健康保険協会(協会けんぽ)の被保険者となります。
これにより、国民健康保険にはない、会社員と同等の手厚い保障制度を利用できるようになります。

フリーランスが直面する「働けなくなったときのリスク」に備えられるのは、大きな安心材料です。

傷病手当金や出産手当金の対象になる

協会けんぽの代表的な保障制度が「傷病手当金」と「出産手当金」です。

  • 傷病手当金
    業務外の病気やケガが原因で連続して4日以上仕事ができない状態になった場合に、給与(標準報酬日額)の約3分の2が最長1年6ヶ月間にわたって支給される制度です。収入が途絶える不安を和らげ、治療に専念できる環境を整えることができます。
  • 出産手当金
    出産のために仕事を休み、その間に給与の支払いを受けなかった場合に、出産日以前42日(多胎妊娠の場合は98日)から出産日の翌日以降56日までの範囲内で、給与(標準報酬日額)の約3分の2が支給される制度です。産前産後の収入を支える、女性フリーランスやそのご家庭にとって心強いサポートです。

これらの所得保障制度は、国民健康保険には原則として備わっていないため、フリーランスにとって非常に価値のあるメリットと言えます。

メリット4 将来の年金を厚生年金で準備できる

老後の生活設計においても、トク社保は大きなメリットをもたらします。

フリーランスや個人事業主が通常加入するのは「国民年金(基礎年金)」のみですが、トク社保を利用すると社会保険に加入するため、「厚生年金」にも加入することになります。

日本の公的年金制度は「2階建て構造」と表現されます。

1階部分が全国民共通の国民年金、2階部分が会社員や公務員などが加入する厚生年金です。

トク社保に加入することで、国民年金に加えて厚生年金が上乗せされるため、将来受け取れる年金額を増やすことができます

国民年金のみの場合と比較して、より手厚い老後資金を準備できる点は、長期的な視点で見過ごせないメリットです。

メリット5 面倒な社会保険手続きを任せられる

本来、個人が法人を設立して社会保険に加入する場合、非常に煩雑な手続きが伴います。

事業所の新規適用届、被保険者資格取得届の提出に始まり、毎年の「算定基礎届」や、報酬が大きく変動した際の「月額変更届」など、専門知識を要する書類作成と提出が求められます。

トク社保を利用する大きなメリットの一つが、これらの複雑で時間のかかる社会保険関連の手続きをすべて専門スタッフに代行してもらえる点です。

あなたは必要な情報を提供するだけで、あとはすべてお任せできます。
これにより、本来の事業活動に集中する時間を確保できるだけでなく、手続きのミスや漏れを防ぐことにも繋がります。

本業で多忙なフリーランスにとって、この事務負担の軽減は計り知れない価値があります。

【最重要】トク社保のデメリットと注意すべきリスク

トク社保は社会保険料の節約に大きなメリットがある一方で、加入前に必ず理解しておくべきデメリットやリスクも存在します。
特に、将来の生活設計や現在の事業運営に直接関わる重要な注意点が含まれているため、この章の内容を最優先でご確認ください。

メリットだけに目を向けて安易に加入すると、後で「こんなはずではなかった」と後悔する可能性があります。

ここで解説するリスクを自分事として捉え、ご自身の状況に合っているかを慎重に判断しましょう。

デメリット1 将来受け取る年金額が減る可能性がある

トク社保を利用する上で、最も理解しておくべき重大なデメリットが、将来の年金受給額の減少です。
これはトク社保の「社会保険料を安くする」という仕組みの裏返しであり、避けられない側面です。

トク社保の多くは、ご自身が役員となる法人(一般社団法人など)を設立し、その法人から低い役員報酬を受け取る形で社会保険に加入します。

厚生年金の保険料と将来の受給額は、この役員報酬の金額(標準報酬月額)に基づいて決まります。
つまり、保険料を抑えるために役員報酬を低く設定すると、納める年金保険料も少なくなり、結果として将来受け取る老齢厚生年金の額が減少してしまうのです。

国民年金(老齢基礎年金)を満額受給できる点は変わりませんが、フリーランスや個人事業主として高い所得を得ている方が国民年金に加えて付加年金や国民年金基金で備えるケースと比較して、トータルの公的年金受給額が下回る可能性があります。

以下の表は、働き方による将来の年金額のイメージを比較したものです。

あくまで一例ですが、その差を具体的に把握しておきましょう。

加入制度のパターン月々の保険料(イメージ)将来の年金(イメージ)備考
国民健康保険+国民年金所得に応じて変動(高額になる可能性)老齢基礎年金付加年金や国民年金基金で上乗せが可能。
トク社保(低い役員報酬)固定(低額)老齢基礎年金+少額の老齢厚生年金厚生年金部分の受給額は限定的になる。
通常の厚生年金(高い役員報酬)報酬に応じて変動(高額)老齢基礎年金+高額の老齢厚生年金保険料負担は重いが、将来の保障は手厚い。

このデメリットをカバーするためには、iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(つみたて投資枠・成長投資枠)などを活用し、公的年金に頼らない私的年金を自分で準備することが必須となります。

節約できた社会保険料を、将来のための資産形成に計画的に回せるかどうかが重要な鍵となります。

デメリット2 役員報酬の設定に制約がある

トク社保のスキームでは、社会保険料を最適化するために、設立した法人の役員報酬を低く設定します。
しかし、この役員報酬は事業年度の開始から3ヶ月以内に決定すると、次の事業年度が始まるまで原則として変更できません。
そのため、年の途中で事業が好調になり収入が増えても、個人の役員報酬を自由に引き上げることができないという制約があります。

事業で得た利益は法人のものとなり、役員報酬として設定した額しか個人の給与所得にはなりません。

残りの事業利益を個人で使うためには、法人から役員貸付を受ける、あるいは事業年度末に役員賞与として受け取るなどの方法がありますが、これには税務上の手続きや注意点が伴います。

特に、役員報酬が事業の実態と著しく乖離していると見なされた場合、税務調査などで年金事務所や税務署から指摘を受けるリスクもゼロではありません。

事業の収益が不安定な方や、収入の変動が大きい方は、この役員報酬の固定化が経営の足かせになる可能性も考慮する必要があります。

デメリット3 サービス手数料が別途発生する

トク社保はボランティアサービスではありません。社会保険料を節約できる代わりに、サービス運営会社に対して手数料を支払う必要があります。

主な費用としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 初期費用(法人設立費用など):数万円から十数万円程度かかる場合があります。
  • 月額利用料(顧問料など):法人維持や社会保険手続き代行の対価として、毎月1〜2万円程度の費用が発生するのが一般的です。

これらの手数料は、節約できる社会保険料の額と比較して検討しなければなりません。

例えば、国民健康保険料がもともとそれほど高くない方の場合、手数料を支払うと、かえって手元に残るお金が減ってしまう「費用倒れ」の状態になる可能性があります。

「社会保険料が安くなる」というメリット額だけでなく、そこからサービス手数料を差し引いた「実質的な節約額」がいくらになるのかを、必ず事前にシミュレーションしてもらいましょう。

トータルコストで判断することが極めて重要です。

デメリット4 すべてのフリーランスが使えるわけではない

トク社保は、誰でも無条件にメリットを享受できるわけではありません。
特に、所得が低い方は利用を慎重に検討すべきです。

前述の通り、トク社保の利用にはサービス手数料がかかります。

国民健康保険料の負担が重くなるのは、一般的に課税所得が400万円〜500万円を超えてくるあたりからです。

ご自身の所得がこの水準に満たない場合、そもそも国民健康保険料の負担がそれほど大きくなく、手数料を支払うメリットがほとんどない、あるいはマイナスになるケースが多くなります。

また、トク社保のサービスは、法人を設立し、その法人の役員として社会保険に加入するスキームが主流です。
そのため、法人設立を望まない方や、事業内容・許認可の関係で法人格を持つことが難しい方は利用できません。

ご自身の年間の課税所得や事業形態、将来の展望などを総合的に考慮し、本当にトク社保が最適な選択肢なのかを見極める必要があります。

会社設立の代行費用実質0円、個人事業主とのメリットデメリット流れと手順

トク社保はどんな人におすすめ?加入を検討すべきケース

トク社保は、フリーランスや個人事業主にとって社会保険料の負担を軽減できる画期的なサービスですが、すべての人にとって最適な選択肢とは限りません。

ご自身の所得状況やライフプラン、将来設計によってメリットとデメリットの大きさが変わるためです。

この章では、これまでの解説を踏まえ、具体的にどのような方がトク社保の利用に向いているのか、また、どのような方が慎重に検討すべきなのかを詳しく解説します。

トク社保の利用が特におすすめな人

トク社保のメリットを最大限に享受できるのは、主に以下のような特徴を持つ方々です。

ご自身の状況と照らし合わせて、加入のメリットが大きいかどうかを判断しましょう。

特におすすめな方の特徴その理由
課税所得が400万円を超えるフリーランス・個人事業主国民健康保険料は所得に応じて高額になりますが、トク社保は標準報酬月額を低く設定するため、所得が高い方ほど国民健康保険料との差額が大きくなり、節約効果を実感しやすくなります。
扶養したい家族(配偶者や子ども)がいる方国民健康保険が加入人数に応じて保険料が増えるのに対し、協会けんぽは扶養家族が何人増えても被保険者本人の保険料は変わりません。家族全体の保険料負担を大幅に削減できる可能性があります。
近い将来、出産を予定している女性フリーランスフリーランスが加入する国民健康保険にはない「出産手当金(産休中の収入保障)」を受け取ることができます。安心して産休を取得できる経済的な基盤を整えたい方には大きなメリットです。
病気やケガによる収入減に備えたい方万が一、病気やケガで長期間働けなくなった場合に「傷病手当金(最長1年6ヶ月)」が支給されます。収入が途絶えるリスクに備えたい自営業の方にとって、非常に心強い保障となります。
マイクロ法人設立の煩雑な手続きを避けたい方社会保険料の節約方法としてマイクロ法人設立も有効ですが、設立登記や決算申告などの手間とコストがかかります。トク社保は面倒な手続きをサービス提供会社に任せながら、保険料節約のメリットを享受したい方に適しています。

トク社保の利用を慎重に検討すべき人

一方で、トク社保に加入することで、かえって経済的負担が増えたり、将来の計画に影響が出たりする可能性のある方もいます。

以下のケースに当てはまる場合は、加入を即決せず、慎重にシミュレーションを行うことが重要です。

慎重に検討すべき方の特徴その理由
課税所得が比較的低い方(目安として300万円以下)所得が低い場合、現在支払っている国民健康保険料の方が、トク社保の保険料とサービス手数料の合計額よりも安くなる可能性があります。
まずはご自身の自治体の国保料と比較検討することが不可欠です。
将来受け取る年金額を最優先に考えている方トク社保は保険料を抑えるために標準報酬月額を低く設定します。
これにより、将来受け取る厚生年金の金額が、高い報酬額で加入した場合に比べて少なくなります。
老後資金の形成を年金中心で考えている方は注意が必要です。
文芸美術国民健康保険組合など、安価な国保組合に加入できる方特定の職種の方は、所得に関わらず保険料が一定の国民健康保険組合に加入できる場合があります。
すでに安価な保険組合に加入している場合、トク社保に切り替えるメリットはほとんどありません。
事業の状況に応じて役員報酬を柔軟に変更したい経営者トク社保のスキームは、役員報酬を一定額に固定することが前提となります。
事業の売上に応じて役員報酬を頻繁に変更したいと考えている方には、この制約が経営の足かせになる可能性があります。
単身者で、健康状態に自信がある方扶養家族がおらず、傷病手当金や出産手当金といった保障の必要性を現時点で感じていない場合、純粋な保険料の節約効果とサービス手数料を天秤にかける必要があります。
保障よりも手元のキャッシュフローを重視する方には、メリットが薄いと感じられるかもしれません。

トク社保の料金と加入方法のステップ

トク社保のメリット・デメリットを理解した上で、次に気になるのが具体的な料金や加入手続きの流れではないでしょうか。

ここでは、加入資格の確認から申し込み完了、さらには解約時の注意点まで、トク社保を利用する際の具体的なステップを詳しく解説します。

加入資格と利用条件の確認

トク社保は、すべてのフリーランスや個人事業主が無条件で利用できるわけではありません。

サービスを利用するためには、運営会社が定める加入資格を満たし、審査を通過する必要があります。

まずはご自身が対象となるか、基本的な条件を確認しましょう。

主な加入資格は以下の通りです。

  • 日本国内に在住していること
  • 個人事業主、フリーランス、または一人社長などの法人代表者であること
  • 安定した事業収入があること(所得要件はサービスにより異なります)
  • 反社会的勢力と関係がないこと

特に、国民健康保険料の負担が重くなっている高所得の個人事業主やフリーランスの方が、サービスの主な対象者となります。

ご自身の所得状況や事業形態が条件に合致するか、事前に公式サイトなどで確認することが重要です。

不明な点があれば、申し込み前の無料相談を活用して質問しましょう。

無料相談から申し込み完了までの流れ

トク社保への加入は、多くの場合オンラインで手続きが完結します。

煩雑な手続きに不安を感じる方でも、スムーズに進められるようサポート体制が整っています。

以下に、一般的な申し込みの流れと料金体系の目安をまとめました。

申し込みの基本的な流れ

  1. 公式サイトから無料相談・料金シミュレーションを申し込む
    まずは、ご自身の現在の収入や家族構成をもとに、保険料がどのくらい節約できるのかをシミュレーションします。多くのサービスで無料の個別相談が用意されており、専門の担当者に直接質問や相談が可能です。
    https://tokusyaho.hp.peraichi.com/
  2. オンラインでの申し込み手続き
    シミュレーション結果や相談内容に納得できたら、Webサイトの専用フォームから申し込み手続きに進みます。氏名、住所、事業内容などの必要情報を入力します。
  3. 必要書類の提出
    申し込み後、本人確認や事業実態の確認のために必要な書類を提出します。主に以下の書類が求められます。
    • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
    • 開業届の写し
    • 直近の確定申告書の控え
  4. 審査
    提出された書類をもとに、運営会社による加入審査が行われます。通常、数営業日から1週間程度の時間がかかります。
  5. 契約・手続き完了
    審査に通過すると、契約手続きに進みます。初期費用や初回のサービス手数料、社会保険料を支払うと、後日、健康保険証(協会けんぽ)が郵送で届き、正式に加入完了となります。

トク社保の料金体系

トク社保の利用には、社会保険料とは別に、運営会社に支払うサービス手数料が発生します。

料金体系はサービスによって異なりますが、一般的には以下の費用が必要です。

費用項目料金の目安備考
初期費用(加入金)10万円~20万円程度加入時に一度だけ支払う費用です。キャンペーンなどで割引される場合もあります。
月額サービス手数料月額1万円~3万円程度社会保険手続きの代行やサポートに対する月額費用です。
社会保険料標準報酬月額に応じて変動ご自身で設定する役員報酬(標準報酬月額)に基づき、健康保険料と厚生年金保険料が決定されます。この金額が日本年金機構や健康保険組合に納付されます。

初期費用や月額手数料を含めても、現在の国民健康保険料より年間の総支払額が安くなるかどうかが、加入を判断する重要なポイントです。

必ず事前に詳細な見積もりを取り、トータルコストで比較検討してください。

トク社保の解約や退会について

事業の方針転換や法人化、あるいはサービス内容に満足できなかった場合など、トク社保を解約・退会したいと考えるケースも出てくるでしょう。

解約は可能ですが、いくつかの注意点があります。

まず、解約を希望する場合は、運営会社の定める手順に従って手続きを行う必要があります。

一般的には、解約希望月の前月末までに申し出るなど、期限が設けられています。

急な申し出では希望通りに手続きできない可能性があるため、余裕をもって連絡することが大切です。

また、サービスによっては最低利用期間が設定されていたり、短期間での解約に対して違約金が発生したりする場合があります。

契約前に、解約条件や違約金の有無について規約をしっかりと確認しておくことがトラブルを避けるために不可欠です。

最も重要な注意点は、トク社保を解約した後の手続きです。

社会保険の資格を喪失するため、ご自身で速やかにお住まいの市区町村役場で国民健康保険と国民年金への切り替え手続きを行わなければなりません。

手続きを怠ると、保険証がない無保険期間が発生し、その間の医療費が全額自己負担になってしまうため、くれぐれも注意してください。

トク社保に関するよくある質問

トク社保を検討する上で、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式で詳しくお答えします。
特に比較されることの多い制度との違いや、手続きに関する不安を解消していきましょう。

国民健康保険や国民年金との違いはなんですか

フリーランスや個人事業主が通常加入する「国民健康保険+国民年金」と、トク社保を利用して加入する「協会けんぽ(健康保険)+厚生年金」の主な違いは、保険料の計算方法、扶養の考え方、そして保障内容にあります。
これらの違いを理解することが、トク社保のメリットを最大限に活かす鍵となります。

具体的な違いを以下の表にまとめました。

比較項目国民健康保険+国民年金トク社保(協会けんぽ+厚生年金)
保険料の計算所得(前年の収入)に応じて変動します。自治体によって計算方法や料率が異なります。あらかじめ設定した「標準報酬月額」に基づいて算出され、収入の増減に直接影響されません。
扶養の概念扶養という概念がなく、加入する家族の人数に応じて保険料が増加します。扶養の概念があり、配偶者やお子様など、条件を満たす扶養家族が何人いても追加の保険料はかかりません。
健康保険の保障医療費の自己負担割合(通常3割)が主な保障です。傷病手当金や出産手当金は基本的にありません(一部組合国保を除く)。医療費の自己負担割合に加え、病気やケガで働けない期間の収入を補償する「傷病手当金」や、出産で会社を休んだ際の「出産手当金」が支給されます。
将来の年金国民年金(老齢基礎年金)のみです。受給額は加入期間によって決まり、収入額には依存しません。国民年金(老齢基礎年金)に加えて、現役時代の報酬額に比例した「老齢厚生年金」が上乗せされます。これにより、将来受け取る年金額を厚くすることができます。

このように、トク社保は保険料の安定化、手厚い保障、将来の年金準備という点で、国民健康保険・国民年金制度とは大きく異なる特徴を持っています。

法人化(マイクロ法人)とどちらが得ですか

社会保険料の節約を目指すフリーランスにとって、「トク社保の利用」と「マイクロ法人の設立」は代表的な2つの選択肢です。

どちらが「得」かは、個人の売上規模、事業の将来性、そして手続きにかけられる手間やコストによって異なります。

一概に優劣はつけられないため、それぞれの特徴を比較してご自身に合った方法を選ぶことが重要です。

比較項目トク社保マイクロ法人設立
手軽さ・手間法人設立は不要で、申し込み手続きも比較的簡単です。
社会保険に関する手続きはサービス提供会社が代行してくれます。
定款作成、法人登記などの設立手続きが必要です。
また、毎年の決算申告や税務処理など、法人維持のための手間がかかります。
コスト初期費用はかかりませんが、月々のサービス利用料が発生します。法人設立費用(登録免許税など約20万円~)や、税理士への依頼費用、法人住民税の均等割(赤字でも最低年7万円程度)などの維持費用がかかります。
節約効果の自由度サービス提供会社の規定に基づき役員報酬(標準報酬月額)を設定するため、自由度は低めです。自身の裁量で役員報酬を低く設定できるため、社会保険料をより大きく最適化できる可能性があります。
社会的信用個人事業主のままです。法人格を持つことで、個人事業主よりも高い社会的信用を得やすく、取引や融資で有利になる場合があります。

結論として、「まずは手軽に社会保険料の負担を軽減したい」「法人運営の手間やコストは避けたい」という方にはトク社保が向いています。

一方で、「売上が安定して高く、より大きな節約効果を追求したい」「将来的に事業を拡大し、法人としての信用を得たい」という方は、マイクロ法人の設立を検討する価値があるでしょう。

途中で脱退することはできますか

はい、原則としてトク社保を途中で脱退(解約)することは可能です。
ライフプランの変更や事業形態の変更(例:法人成り、就職など)により、加入を継続する必要がなくなった場合には、所定の手続きを経て脱退できます。

ただし、いくつか注意点があります。

  • 規約の確認
    脱退に関するルール(例:申し出の時期、手続き方法など)は、利用しているトク社保サービスの提供会社によって異なります。脱退を考え始めたら、まずは加入時の契約書やサービスの利用規約を必ず確認しましょう。
  • 手続きの流れ
    一般的には、サービス提供会社に脱退の意思を伝え、指示に従って社会保険の「資格喪失手続き」を行います。その後、ご自身で市区町村の役所へ行き、「国民健康保険」と「国民年金」への切り替え手続きを行う必要があります。
  • 保険の空白期間
    社会保険の資格喪失日と、国民健康保険の加入日をスムーズに連携させないと、保険証が手元にない「保険の空白期間」が生まれてしまう可能性があります。手続きのタイミングについては、サービス提供会社の担当者や役所の窓口でしっかり確認することが大切です。

多くのサービスでは、解約に伴う違約金やペナルティは設けていない場合がほとんどですが、これも規約によります。
不明な点があれば、自己判断せずに必ずサービス提供会社へ問い合わせるようにしてください。

まとめ

本記事では、フリーランスや個人事業主の社会保険料負担を軽減する選択肢として注目される「トク社保」について、その仕組みからメリット・デメリットまでを詳しく解説しました。

トク社保は、一般社団法人の職員という形で協会けんぽと厚生年金に加入することで、所得によっては国民健康保険料よりも負担を抑えられるサービスです。

扶養家族が増えても保険料が変わらない点や、傷病手当金といった手厚い保障を受けられる点は大きなメリットと言えるでしょう。

しかし、【最重要】な注意点として、役員報酬の設定によっては将来受け取る厚生年金の額が国民年金より少なくなる可能性があるというデメリットが存在します。
また、サービス手数料が発生することや、誰でも加入できるわけではない点も理解しておく必要があります。

結論として、トク社保は「所得が高く扶養家族が多いフリーランス」など、特定の条件下で大きな節約効果を発揮する可能性があります。

一方で、将来の年金額を最優先したい方や、マイクロ法人の設立と比較検討したい方は、慎重な判断が求められます。

ご自身の状況とトク社保の特性を照らし合わせ、メリットがデメリットを上回るかどうかを冷静に見極めることが重要です。

まずは無料相談などを活用し、専門家のアドバイスを受けながら、ご自身にとって最適な選択をしてください。

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